精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道
当時は、あやめさんがかわいくて仕方なかった。あやめさんのことを「かわいい」と言うと、以前仲良しだったあゆむくんが「知暖さんのほうがかわいいよ」と言う。少なくともそんなことはない。あやめさんは、日本人形をそのまま人間にしたような顔つきで、髪型に特徴がある。自分も髪型のことについて言わないよう担任から教えてもらった。髪型を「座敷わらしみたい」と健常の生徒に言われて傷ついていたため、髪型の癖は相当気にされていた模様。

当時の自分は、あやめさんとゆりえさんが好きだった。「あやめさんと結婚してぇ〜」と言うこともあった。「同性婚」という言葉が身近ではなかったものの、女性のあやめさんと結婚がしたかった。女性が好きであることに特に違和感はなかったと思う。しかし、自分の男子同級生に「レズ」と言われた。なので、学年主任の男性教師に打ち明けると「そういうことは言ってはいけません」と言われた。当時はLGBTという言葉もなかったと思う。「多様な性のあり方」を理解されなかった。

自分はこれがきっかけで、普通の性自認と性的指向、つまりシスジェンダーの男女が恋愛対象となるのだが、ゆりえさんには好きな人がいるらしい。それは女の子で、恋愛対象は女性の模様。恐らく本人の家庭環境や人間関係がゆりえさんをレズビアンにしたのかなと思う。

当時の自分の性自認は女性で、中学3年生から、両性愛に目覚めた。好きな人を好きだと自信を持って言えることは素晴らしい。アラサーになって運命の恋を経験すると、以前の恋のせいで、異性愛に恐怖を抱き、彼のことが「好きだけど怖い」というよくわからない感覚になるよ。好きな人を心から好きでいる自分。恋をすると、いつでも世界が明るく見えるね。
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