精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道
のちに、あやめさんも3年生になって修学旅行に行き、浅草で購入したカエルの形の鈴をくれた。高校通学中に紛失したが、祖母が近所で拾って、今ではペットのおもちゃになっている。ゆりえさんも、当時の自分の担任と2人で修学旅行に行ったと文化祭のときに聞いた。

知的障がいクラスの3人が、修学旅行を満喫する中で、なぜ情緒クラスの自分たちだけが排除されなければならないのか。その不平等さに、言いようのない不自由さと悔しさを覚えた。人と違うと、集団生活もまともに送れず、普通の人と同じ扱いや生活、というか普通の人と同じように授業をうけ、学校行事に参加し、受験勉強をし、高校3年間を毎日通学し、アルバイトもして過ごし、就職して、結婚して家庭を作るということができないなんて、本当に不自由な暮らしだと思う。

自分は普通の人と違う学生生活や20代までの生活を送って、普通の人と同じように生きたい、まっとうな暮らしがしたいと思うのに、学生生活の乱れや障がい特性のせいでうまくいかない。支援学級の人は、生徒会のアンケートには参加できず、1年間のテーマや文化祭のテーマソングなども集計の対象ではない。障がい者で、支援学級である自分を当時は非常に悔やみ、嫌悪感を抱いた。大人になって、性格や好きな人間のタイプが構成されていくと、障がい者でよかったと思ったり、もっと人懐っこくなったりする。
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