精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道

第34話 精神科以外の印象的だった医療のエピソード

中学1年生の頃の夏、自分は学校に行きたくなかった。「学校に行きたくない」と言うと、母と裕喜(ゆうき)の怒りを買った。裕喜の所持しているカッターナイフを取り出し、脅しに使った。小学生の頃も、似たような状況で、錆びた包丁を見せられた。他にも、母の不在中、騒ぐと裕喜にハサミで脅される。そんなことが日常茶飯事だったからこそ、僕は将来、刃物で人を怯えさせるような家庭にはしたくないと「理想の家庭」を強く渇望するようになった。

中学1年生の、カッターナイフを見せられたのは、自分と家族の言い分が異なる。自分はカッターナイフを投げられたと思っているが、家族は自分が体当たりをした際に手から落ちたと主張している。

どっちみち、家族の手から離れたカッターナイフが、自分の左膝の上、腿のあたりに当たってしまい、皮膚がスパッと切れ、サラサラとした血が出て、止まらない状態になり「救急車」と言った。止まらない鮮血を見て、自分はこれが取り返しのつかない非常事態であることを、肌で感じ取った。
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