精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道
明るいうちに、山を登ったり下ったりした。山登りで、履き慣れた靴を履いたほうがいいのに、自分は長靴を持っていなかったため、裕喜の学校指定の長靴を借りて近所を散歩したが、母は新しい長靴を買ってくれた。長靴なのに、靴の中が汚れてしまって不快感を覚えることもあった。

先生が話していた、道端の「きれいな花」は見つからず、説明されていたような問題はなし。散策内でのミニゲームは難しいものもあったが、散策の進行に問題はない。散策中に見つけたクリやドングリを拾いながら、施設に戻り、スポーツ飲料をみんなで飲み、夕飯を食べた。

夕飯は、クラスメイトと食の好みの不一致が気に食わなかった。「サラダにドレッシングをかけたくない」と言い出す人がいた。自分はありえないと当時は思った。理解不能だった。今はそんなにおかしいこととは思わない。自分はサラダに好みのドレッシングやトッピングを加えて楽しむことが常識だったので、当時はモヤモヤしたことかもしれない。自分の中の常識が、家庭環境の異なる他人との集団生活で一致しなかった事に関するとても印象的な出来事。

「プリンが嫌い」と言っていた友達が、プリンをそのまま残飯に出したことは「本当に嫌いなんだな」と実感しただけだった。夕飯に出たふりかけが、キャラクターの顔型のチップが入っていた。ふりかけは家でもよく食べるのに、初めて見た物のように感じた。女子たちは大興奮で、ふりかけごはんを楽しんでいた。
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