忘れないまま恋をした
颯斗は高校生になって、さらに大人っぽくなった。

制服姿を見るたびに、少しドキドキした。

でも、家は隣。

家族ぐるみの関係も変わらない。

週末になると、今まで通り一緒にご飯を食べることもあった。

最初は少し気まずかったのに、

気づけば、何もなかったみたいに笑っていた。

お母さん同士は台所で話していて、
お父さんたちはテレビを見ながらビールを飲んでいる。

そんないつもの時間の中で、

颯斗がぽつりと言った。

「柚、高校どうするんだよ」

私は少しだけ間をあけて答えた。

「颯斗の高校」
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