忘れないまま恋をした
颯斗に志望校を伝えたその日から、私は本気で勉強を始めた。

颯斗と同じ高校に行くために。

放課後、颯斗の部屋で勉強する日も増えた。

「ここ違う」

ノートをのぞき込まれて、すぐ隣から声がする。

距離が近い。

前は何も思わなかったのに、今はそれだけで落ち着かない。

「柚、集中」

颯斗に軽くノートを叩かれる。

「してるし」

そう言いながらも、顔が熱い。
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