忘れないまま恋をした
夜の駅。

仕事帰りの人たち。

足が重い。

ベンチに座って、スマホを開く。

直哉に電話した。

「もしもし?」

その声を聞いた瞬間、

涙が出そうになる。

「…疲れた」

言えた。

四年前は言えなかった。

「そっか」

それだけ。

それだけで、少し楽になる。
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