忘れないまま恋をした


合格発表の日。

掲示板に自分の番号を見つけた瞬間、

「…あった」

思わず声が出た。

振り返ると、後ろに颯斗が立っていた。

「だから言っただろ」

そう言って、ぽんっと頭を軽く叩く。

「合格おめでとう」

その一言で、胸がいっぱいになった。

颯斗と同じ高校。

やっと、同じ場所に立てる。

颯斗の隣に、もう一度並べる。

そう思った。
< 15 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop