忘れないまま恋をした


「だから」

直哉を見る。

「一緒に来てほしい」

直哉はしばらく黙っていた。

それから、

小さく息を吐く。

「わかった」

短い返事。

でも、

その声はすごくまっすぐだった。

「行こう」

私は少しだけ笑った。

六年。

やっと、

次の一歩を踏み出す気がした。
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