忘れないまま恋をした
帰り道。

私たちは並んで歩いた。

しばらく無言。

でも、

不思議と苦しくない。

「なあ」

直哉が言った。

「ん?」

「俺さ」

少しだけ空を見る。

「颯斗さんに、

よろしく言っといた」

思わず笑った。

「何それ」

「いや」

肩をすくめる。
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