忘れないまま恋をした
その夜。

少し迷ってから、

スマホを手に取った。

久しぶりにかける番号。

コール音が少し長く感じる。

「もしもし」

懐かしい声。

私は少し息を吸った。

「お義母さん」

少しだけ間を置いて言う。

「ちゃんと紹介したい人がいるの」

「そう」

それだけだった。
< 160 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop