忘れないまま恋をした
私は少し黙った。

父が言った言葉を思い出す。

“柚を支えてくれてありがとう”

胸が少しだけ温かくなる。

「うん」

私は小さく答えた。

少し沈黙。

それから私は言う。

「直哉」

「ん?」

「これからもよろしく」

直哉は少し驚いた顔をする。
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