忘れないまま恋をした
夜。

仕事から帰ると、

直哉がソファで寝ている。

テレビはつけっぱなし。

「またここで寝てる」

私は小さく笑う。

毛布をかける。

すると、

直哉が少し目を開ける。

「柚?」

「起きたの」

「うん…」

ぼんやりした声。

「おかえり」

その一言で、

胸が少しだけ温かくなる。

「ただいま」
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