忘れないまま恋をした
少し照れた顔で、

でも逃げない目で。

「もうさ」

息を吐く。

「肩書きとかどうでもいいんだけど」

少し間。

「俺はずっと」

少し笑う。

「家族のつもりだった」

柚の胸が、

ぎゅっとなる。

直哉は続ける。

「でも」

少しだけ視線を逸らして、

また戻す。
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