忘れないまま恋をした
幸せは、音もなく壊れた。

「今日は調子いい」

そう笑っていた翌日、
颯斗は起き上がれなくなった。

増える管。
増える点滴。
増える沈黙。

医師の説明は、やけに丁寧だった。

希望を含ませない言葉の選び方。

それが何より怖い。
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