平恋う線
「俺、結婚すんだよね」

「…そう。ついに本気になった?」

「いやー?金あるヤツでさ」

「そう…」



そんなふうに笑って返す私。

彼から見える私は、一体どれほど下手くそな笑みを浮かべているのだろうか?



「とりあえず、これからはここ来れねえから」



お前との関係もこれで終わりだな、なんて笑うあなた。

あなたを選んだ女の子は、一体こんな男のどこがいいのだろうか?

いや、どうせ本気で相手してくれないからと遊び相手になっている私も大概ね。



「あっそう」



これ以上考えても虚しくなるだけ。

そう思ってあなたに冷たく返した。

そうすれば可愛くねえな、なんて笑われるけど、こんなときに可愛くいられるはずなんかないの。

私は知っている、あなたのことを、あなたが思っているよりも。

お金なんて山ほどあるようなあなた…
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