拝啓。この気持ちに気づく前の君へ。

6月30日 2回目の席替え

だんだんと蒸し暑くなってきた頃。

2回目の席替えをすることになった。

前回同様。授業に集中したい人は、自分で席を選んで良いことになった。

隣の席の彼が言った。

「この席は、先生の目が届いてゲームがしにくいから、後ろの席に行こうかな」

いっつも堂々とゲームしてたくせに、今更気にするんだと思った。

彼に聞いた。じゃあ今度は1番後ろの席にでもするの?

彼は少し迷ってから答えた。

「いや、そらさんの近くの席じゃないと勉強教えてもらえないから、そらさんの後ろの席にするよ。」

趣味の悪い冗談だと思った。

仮にこの言葉が本当だとしても、そこまでのメリットが彼にないと思ったから。

しかし、彼は本当に私の後ろの席に移動した。

そこまでする意味がよく分からなかった。
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