ねぇ、私の事嫌い?
練習
「すご、めっちゃ上手になったじゃん」
「うん、頑張った」
現在、かなはかなの家の防音室兼ダンスの練習場所で歌ってくれた。
あのカエルの歌とは見違えるほど上手くなっている歌。
元々声質が良かったから、それを活かせていて、とってもいい。
──じゃあ私は何を教えよう?
先生にその声質のよさを上げてもらうとしたら──私は基礎を教えよう、まだかなは基礎が出来上がっていないような感じがするから。
「よし、じゃあ私からは基礎を教えるね、かなの歌は──────」
──────
──────
「やっぱり利乃はすごいや、なんだかうまくなった気がする」
「うん、やっぱり基礎練習が大事だとは思うから、毎日意識的にやっていってね」
「利乃センセイ、これからもよろしくお願いします!」
……言われなくっても頑張るよ。でもこちらこそよろしくだよ。なんて、小っ恥ずかしくって言えなくって。
「うん!」としか返せなかった。でもそれでいい。
かなとまた距離が元通りになってきた気がしたから。