ねぇ、私の事嫌い?
もう、かなとは一緒に行けない。
だからこそ、行っている時はかなのことを考えてしまう。
そういえば、真理と行っていた時もあったな……。
真理も私たちと同じマンションに住んでいる。
だから、一緒に行っていた時もあった。
はぁ、もう考えたくないな……。
一人でトボトボと歩く通学路は物足りなくて、悲しかった。
いつも一人で行ってるのに、なんだかどうしても考えてしまう。
いつも、慣れてるのに。
なんで、なんだろう。
「あっ、利乃。」
声でわかる。この声は……。かなだ。
「え!?かな?」
「ふふっ、嬉しそう。」
う、嬉しいよ。なんだか離れてしまった気がしてたんだから……。
「嬉しいよ?ねぇ、一緒に行かない?」
「あー、今日は実は日直でさ、早く行かなきゃなんだよね。」
「え?私も日直……。」
「え?そうだったの?」
私の学校は、日直が朝早くに来て、掃除を軽くする役割がある。だから、私はいつもより15分も前に家を出た。
「じゃあ、一緒に早歩きで行こ?」
「あー、うん。行こ。」
かなと話しながら学校に行く時間は楽しかったけど……。
一つだけ心残りがあった。もしかして……。
早く行かなきゃって言ったのは、真理という彼女がいるから?
というもの。
そんなこと……いや、有り得るんだ。
だから怖いんだ。
