ねぇ、私の事嫌い?
「じゃあ練習、しよっか?」
「うん」
「今日はこれで終わりー!」
「疲れたー、でも、よくなったね」
「うん、吸収が早くって助かるよ」
『ガチャ』
「かな?いる?」
……真理、だ。
もう、もう嫌だよ。
時間が経って、忘れたのに。
また忘れようとすることができたのに。
そんな時に限って、真理はかなと付き合っているってことを思い出させる。
……ここから、逃げたい。
「ごめんね、帰る」
「え?利乃?」
『ガチャ』
「あ、えっと……ごめんね、かな」
「帰って」
叶多は利乃を追いかけた。
そして、そこには真理だけが取り残された。
「もう、やめ、ようかな?」

