ねぇ、私の事嫌い?
なんでこんなところでうじうじしてるの。
前に、前に──。
自分のだめなところを見つけて、治さないと、叶多に、嫌われる。嫌われてる。
せめて好感度を上げないと。
私に叶多が幸せならいいっていう思考はない。
叶多の隣りにいるのは──私がいい。
『ピンポーン』
「はーい!」
今日はお母さんがいないから私が出る。
「こんにちは!」
「え?こんにちは?」
「え?誰?」
「いや、あなたこそ誰?」
目の前のインターホンは玄関のドアの前にいることがわかる。
「ええっと。利乃さんの自宅で会っていますか……?」
「はい……?」
え?本当に誰?怖いんだけど。
「あの、僕矢内谷……」
「……谷!?」