冤罪で聖印を奪われた令嬢、辺境で本物の大聖女になる ~傲慢令嬢ヒストリアの救済証明~
日が傾いてきたころ、ルーメンはヒストリアの元へ戻ってきた。夕食を共にとるためだ。
解散したあとの僻地の一軒家は物静かな雰囲気を取り戻しており、日差しを受ける日除けの布は赤く染まっている。ルーメンはいつものように調理場に立っていた。
慣れた手つきで無駄のない動きで調理する姿はルーメンの性格を反映しているかのようで、改めてみると面白い。書籍を手に出来上がるのを待って、ヒストリアは完成した料理を口にしながら今日読み進めた内容を報告する。
ルーメンと別れ、本を開いた後は意外とやる気が続き、数冊に渡って読み通すことが出来たのだ。さらっと読んでいいという助言は幾分か身構える気持ちを削いでいたようで、さらに声に出してみたのが良かった。発音すると意外にも面白く、集中できて気分も晴れた。家庭教師や学院では音読は詩を朗読するぐらいで学ぶために読むという習慣はないので新鮮である。
聖書にしても魔法使いの存在はルーメンの言う通り”厄災を呼ぶもの”として書かれており、民衆が一般的に忌諱するというのは聖書の表現に由来するものとも改めて理解した。
その日に学んだことを話すヒストリアを、ルーメンは相槌を入れたり、時折独自の見解を混ぜながら肯定的に聞いてくれる。
本の話をする相手をはじめて持ったヒストリアは、新たな扉をまた開いた気がした。
解散したあとの僻地の一軒家は物静かな雰囲気を取り戻しており、日差しを受ける日除けの布は赤く染まっている。ルーメンはいつものように調理場に立っていた。
慣れた手つきで無駄のない動きで調理する姿はルーメンの性格を反映しているかのようで、改めてみると面白い。書籍を手に出来上がるのを待って、ヒストリアは完成した料理を口にしながら今日読み進めた内容を報告する。
ルーメンと別れ、本を開いた後は意外とやる気が続き、数冊に渡って読み通すことが出来たのだ。さらっと読んでいいという助言は幾分か身構える気持ちを削いでいたようで、さらに声に出してみたのが良かった。発音すると意外にも面白く、集中できて気分も晴れた。家庭教師や学院では音読は詩を朗読するぐらいで学ぶために読むという習慣はないので新鮮である。
聖書にしても魔法使いの存在はルーメンの言う通り”厄災を呼ぶもの”として書かれており、民衆が一般的に忌諱するというのは聖書の表現に由来するものとも改めて理解した。
その日に学んだことを話すヒストリアを、ルーメンは相槌を入れたり、時折独自の見解を混ぜながら肯定的に聞いてくれる。
本の話をする相手をはじめて持ったヒストリアは、新たな扉をまた開いた気がした。