怪異ハンター
輝は視線を感じて振り向いた。
そこには行き交う生徒たちに混ざって1人ジッと立ってこちらを見つめている女の子の姿があった。
それは青田くんと同じクラスの子で名前は……覚えていなかった。
そういえば授業中も女の子はずっと青田くんを見ていたような気がする。
「ね、ねぇ青田くん、あの子は?」
そっと耳打ちして質問すると青田くんはようやくその子の存在に気が付いたようで「あぁ、同じクラスの新田さんだよ。おとなしい子だよ」と、説明してくれた。
その新田さんは気がつけばもうどこかへ行ってしまっていた。
「ずっと青田くんのことを見ていたけれど、なにかしたの?」
「え? 新田さんが僕を?」
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