怪異ハンター
その瞬間ジャンプしていた犬が突如空中でバランスを崩して地面に落下した。
「キャンッ!」
と小さな悲鳴のような声を上げる。
更にツインテールが同じように両手を突き出してひし形を作り、その指の間から人面犬を見つめた。
さっきまで血の気が多かった人面犬は今では地面に伏せってハッハッと荒い呼吸を繰り返している。
その顔は蒼白だ。
「悪く思わないでね。人間を襲う怪異は止めなければいけないの」
ツインテールはそう呟いた後「心・止」と続けた。
その瞬間人面犬が目を大きく見開き、転げ回るようにして暴れ始めた。
それも長くは続かず、やがて動きを止めるとその体は煙になって夜の街に消えて行ったのだった。

☆☆☆
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