妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
しかしながら、相手が悪過ぎる。彼は超敏腕弁護士だ。こんな事をしたら、真夏ちゃんは弱みを握られてしまう。そんな俺の心配をよそに彼女は予想外の事を叫んでいた。

「逃げて! ライ君」
「大切な彼女を置いて逃げる訳ないだろ」
俺は真夏ちゃんの腕を引くと急いでホテルの外に出た。
近くのモーテルに連れ込むなり、真夏ちゃんをベッドに押し倒す。自分の持つ不安に俺は負けてしまった。

誰が使ったかも分からないベッド。安っぽい照明。如何わしいアメニティー。いかにも遊びの相手を連れてくるような性欲を満たすだけに作られた所。こんな穢らわしい場所で大切な彼女を抱くべきではなかった。
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