妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
私に連絡が通じない異常事態に彼が気が付いてくれればきっと何とかしてくれる。血が繋がってなくてもサラとルイに、愛情を注いでいた彼。双子の夜泣きに悩まされ寝不足で苦しんでいた時も、真夜中のミルク係をかって出てくれた。
サラとルイにとってパパは清一郎さんで、彼は間違いなく頼れる男だ。

ライ君が今度はデートで行った水族館の話をしていて、私は適当に相槌をうった。思えば清一郎さんとの思い出は山程あるのに、彼との思い出は殆どない。

若紫色の正絹の風呂敷に包まれた長方形の荷物をライ君が渡してきた。
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