刹那



玄関にはクラス表が貼ってあった。
「あたしは…1年3組かぁ。」

下駄箱で靴を履き替えて、
3組の教室に向かった。

教室に入るとみんながあたしを見た。
みんなあたしと同じ中学校
じゃないからかな。あたしの席は
廊下側の席だった。しゃべれる人いないな
と、誰かに肩をトントンってされた。
「名前なんて言うの?あたしは桜井春奈」

「城木樺蓮、よろしく。」

「樺蓮って言うんだぁ!
樺蓮ってよんでい!?もちろん、
あたしのことは春奈って呼んで」

春奈は活発そうなおしゃれな感じの
女の子で、春奈が話しかけてくれて
ちょっと緊張していた体が
ほどけていった。

「てかさぁー樺蓮ちょー
かわいいじゃん。こりゃみんな
ほっとかないんじゃない?
これから何回告られるかな?笑」

「春奈、変なこと言わないで。笑
春奈は彼氏いんの?」

「いるぅー!!先輩なんだぁ」
春奈はちょっと顔を赤くして
かわいかった。
< 11 / 17 >

この作品をシェア

pagetop