刹那
「2年生の先輩?」
「そうだよ!!バスケ部の先輩」
バスケ部…
一瞬朝出逢った彼の顔が
頭に浮かんだ。
「そうなんだぁ〜
その人今日朝練とか行ってたの?」
「行ってないと思う!どうしたの?」
春奈の彼氏じゃないんだ…
なんでかわかんないけど
心の奥で良かったって思った。
あたしなんでかな…
「今日体育館でバスケしてる人が
1人いたからぁ、その人かなって!」
「あーそれ多分高橋先輩じゃないかな?」
「高橋?」
「そう、高橋先輩!
毎日、朝シューティングしてるんだよ。」
高橋って名前なんだ…
「樺蓮、高橋先輩に一目惚れかぁ?!」
春奈はあたしの目をじっと見た。
「ち、ちがうよ!そんなんじゃない。
でも、確かにモテそうな顔はしてるね」
「うん!高橋先輩すごくモテる。
でも彼女はいないんだよ!
なんか噂では1年前にぃ」
キンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
教室に先生が入ってきた。
「席に座れぇー」
「樺蓮、座ろっか。」
春奈の言葉が気になる……
1年前になんなんだろぅ?