刹那


入学式が終わって、
あたしはバスケ部の体験入部
に参加するために体育館に向かった。


中学の時、あたしはバスケ部の
キャプテンだった。
バスケが好きで、バスケしてる時が
一番、自分自身が出せたし
何があってもストレス発散できた。


勉強だけの学校生活は
息がつまる。だから
高校達入ってもバスケは
したかった。


でも、ちょっと迷っていた。
勉強とクラブとの両立
きっと、毎日大変なのだろう。


だから今はまだ決まってない。
どんなチームかもわかんないし。

今日は久しぶりに楽しむ程度で!

更衣室でバスケの格好に着替えて、
バッシュ(バスケットシューズ)を履いて

セミロングの髪をきつく
後ろで結んだ。


更衣室の扉を開ければ
すぐに体育館。
思いきって扉を開いた。

「お願いします!!」
あたしは大きな声で
体育館に叫び、頭を下げた。

これは中学の時体育館に入る時には
必ずやっていたことだった。
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