男(イケメン)が嫌いな私は女嫌いの“王子”に溺愛されるようです。
なんでこうなった
私、渡会日向は男が嫌いだ。
特に、イケメンが。
なぜかって?
だって、あいつらはどこまでも自分勝手な野獣だから。
私は、男に恋なんてしない。
近寄りたくもない。
これからの学生時代は、絶対女子校にしか行かない。
そう、決めてたのに。
「………お母さん?今、なんて言った?」
「あらやだ、ひなちゃん、ママって呼んでってばぁ♡」
この馬鹿っぽいのは私の母、渡会由梨子。
こんなぽわぽわした雰囲気だけど、一応共学の学校の理事長をしている。
……そんなことより。
「だからぁ、ひなちゃんにはママの学校に通ってもらうからねっ♡」
「………はぁぁ!?」
お母さんの学校なんて。
共学、じゃないか。
つまり、そこには
私の大嫌いな男がいる学校じゃ……!
「っ、そんなの嫌だっていったじゃんっ、!」
「でもぉ、流石に大人になったらその男嫌いは困るわよぉ?必ずと言っていいほど男の人に関わる機会は増えると思うし。」
「っ、で、でもっ、お母さんの権限でズル入学ってことでしょ?そんなのはちょっと……」
「なぁに言ってるの♡試験は勿論受けてもらうわよ♡ひなちゃんの成績なら余裕で試験合格だから♡」
「……………」
「あ、手を抜いたらママすぐわかっちゃうから気をつけてね♡」
………逃げられない。