あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「まだかなぁ……」
今日は話があると言って呼び出されたけれど、彼より私のほうが早く着いたらしい。
アイスコーヒーを飲みながら五分ほど待っていると、紺色のシャツを羽織った康史が店内へ入ってきたのが見えた。
いつもオシャレだなと思いながら軽く手を挙げて合図を送り、彼を笑顔で迎え入れたのだけれど……。
どことなく彼の表情が暗いことに気がついた。なにかあったのだろうか。
「康史もコーヒーでいい?」
目の前に座った彼へメニューを差し向けたのだが、彼は即座に首を横に振った。
「話をしたらすぐに帰る」
「……どうしたの?」
彼の顔をうかがうと、無表情ながらもどこか思いつめているような感じがした。
いつもやわらかく微笑む人なのに、今日はそれがないから不安になってしまう。
「凛音、俺と別れてくれ」
突然、康史が冷淡にそう言い放ち、私の顔からも笑みが消えた。
「いきなり、なに? ……理由を言って」
今日、別れ話をされるなんて思いもしなかった私は、一瞬で気が動転した。
彼はこのことを伝えるために私を呼び出したのだ。そうわかった途端、指先が小刻みに震えて冷たくなっていく。
「君との未来より、現実を選ぶことにしたんだ」
「現実?」
「専務のひとり娘との縁談が持ち上がって、先週見合いをした。彼女と結婚する」
「え?!」
今日は話があると言って呼び出されたけれど、彼より私のほうが早く着いたらしい。
アイスコーヒーを飲みながら五分ほど待っていると、紺色のシャツを羽織った康史が店内へ入ってきたのが見えた。
いつもオシャレだなと思いながら軽く手を挙げて合図を送り、彼を笑顔で迎え入れたのだけれど……。
どことなく彼の表情が暗いことに気がついた。なにかあったのだろうか。
「康史もコーヒーでいい?」
目の前に座った彼へメニューを差し向けたのだが、彼は即座に首を横に振った。
「話をしたらすぐに帰る」
「……どうしたの?」
彼の顔をうかがうと、無表情ながらもどこか思いつめているような感じがした。
いつもやわらかく微笑む人なのに、今日はそれがないから不安になってしまう。
「凛音、俺と別れてくれ」
突然、康史が冷淡にそう言い放ち、私の顔からも笑みが消えた。
「いきなり、なに? ……理由を言って」
今日、別れ話をされるなんて思いもしなかった私は、一瞬で気が動転した。
彼はこのことを伝えるために私を呼び出したのだ。そうわかった途端、指先が小刻みに震えて冷たくなっていく。
「君との未来より、現実を選ぶことにしたんだ」
「現実?」
「専務のひとり娘との縁談が持ち上がって、先週見合いをした。彼女と結婚する」
「え?!」