わたしだけのサンタクロース



しまったなぁ、洋服は昨日のうちに決めておくんだったな…こんなに寝坊するんだったら。



はぁ…



ガラッと開けたクローゼットで、洋服と睨めっこ…



なんかしている暇ないっつーのっ!!机の上にある時計は少しずつ、だけど確実に時間を進めている。



取り敢えず今年買った真っ白なニットワンピースと赤いコートを掴みクローゼットを閉め、パパッとパジャマを脱ぎ着替える。



「ママーご飯まだぁー!!」


ママのいるキッチンに向かって二階から叫ぶ。



「まだ出来ません!!家の中で叫ばないのっ!!」



自分だって叫んでんじゃん…。



化粧と髪の毛セットする前にご飯食べたかったんだけどな…。



時計はすでに25分を回っている。この際順番なんてどうでもいい、グロスは後で塗ればいいし、他のことを今やっちゃおう。



< 11 / 37 >

この作品をシェア

pagetop