わたしだけのサンタクロース
しまったなぁ、洋服は昨日のうちに決めておくんだったな…こんなに寝坊するんだったら。
はぁ…
ガラッと開けたクローゼットで、洋服と睨めっこ…
なんかしている暇ないっつーのっ!!机の上にある時計は少しずつ、だけど確実に時間を進めている。
取り敢えず今年買った真っ白なニットワンピースと赤いコートを掴みクローゼットを閉め、パパッとパジャマを脱ぎ着替える。
「ママーご飯まだぁー!!」
ママのいるキッチンに向かって二階から叫ぶ。
「まだ出来ません!!家の中で叫ばないのっ!!」
自分だって叫んでんじゃん…。
化粧と髪の毛セットする前にご飯食べたかったんだけどな…。
時計はすでに25分を回っている。この際順番なんてどうでもいい、グロスは後で塗ればいいし、他のことを今やっちゃおう。