わたしだけのサンタクロース



「芽依は天然で、バカで、鈍感でアホってことは知ってる。…けどここまで天然で、大バカで、鈍感でドアホってことは知らなかった」



「貶すな!!しかも芽依は天然でも、バカでも、鈍感でもドアホでもないっ!!」



「天然な人は、自分を天然だと気付いていません!!」


「な"…」



何さ、何さ、何さ、何さ、何さ、何さ、何さ、何さぁっ!!



バカにして、バカにして、バカにして、バカにして、バカにして、バカにしてぇーっ!!



「芽依はさ、俺が芽依のこと好きって気付かなかったの?」



───え?



「俺的にめちゃくちゃ、愛情注いでたつもりだったんだけどな?」



───な、何?



「本気で愛してたし」



───は?



「それに、俺たち三年前から付き合ってんじゃん」



───マジっすか!?



「まさか、付き合ってることすら気付いてなかったとはね…」



───だっ、だって!!



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