世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「なんか、『こういう夫婦の形もあるのかあ』って思う気持ちと、『いやそれはどう考えてもおかしいよ』って思う気持ちになってる」

 彩香がトマトソースのショートパスタを口に運びながら言った。

 私もボンゴレのあさりを口に入れて味わう。

「別にね、考えるだけ意味ないかなあって。どうせいつかは離婚するし」

「えっ、そんな話までしてるの!?」

「あ、ううん。そう言われたわけじゃないけど、そうだろうなって」

 それは今日までの空気から感じ取った、おそらく間違いではない予想だ。

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