世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「ええ、ですから支払われたお金の分は頑張ります。これであなたを好きになったりしないので、ご安心ください」

 す、と蓮司さんの目が鋭くなったのを見て怯みそうになる。

 だけど侮辱されて黙っているのは嫌だった。

 これまで何度も言われてきたからこそ、いい加減、自分の気持ちは伝えておきたい。

「私は、あなたが世界で一番嫌いです。そのうえで、役目を果たすために努力することの意味を理解してください」

 ぎゅっと自分の手を握りしめて、精一杯の虚勢を張る。

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