世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 寝室の扉を開けてまっすぐベッドに進む。

 ……怖くて身体が震えた。

 いくら強がっても、初めての行為は怖い。愛のない、欲を解消するためだけの行為に優しさなど期待できないし、なにより相手は蓮司さんだ。

 どんなにひどく扱われても、私にできるのは強がることだけ。買われた妻である以上、拒むのは許されていない。

 それでも『口だけか』とまた馬鹿にされるのは嫌だったから、怯える心を必死に押し込めてベッドに上がる。

 大きなベッドが私の重みで沈み、ぎしりと音を立てた。

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