世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 後ろを振り向くと、蓮司さんがベッドの前に立っている。

「どうぞ」

 経験がなくても、知識が浅くても、この先のことは知っている。

 友人たちがこっそり見せてくれた恋愛漫画にはこういうシーンがあった。具体的な描写はぼかされていたけれど、性行為がどういうものかは授業でやっている。後は脳内で補完するだけだ。

「どうぞ、か」

 呟いた蓮司さんもベッドに片膝をのせた。私が乗った時よりも大きく沈み込むのを感じ、体格差がまったく違うのだと思い知る。

「……あの」

「なんだ」

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