世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 突き放すような言葉や、他人に向ける無感情で威圧的な物言い。そしてベッドの上での存在感を思い出し、やはり私にとって彼はあまり近づきたくない怖い人だという認識を強めた。

 その場に立ち止まってきゃいきゃい話しながら、自分に視線を送る女性ふたりに気づかないはずもなく。彼は下げていた視線をゆっくり上げると、まっすぐにこちらを見た。

「旦那さん、こっち見てるよ」

「そうみたい……だね……」

 なぜ、という疑問で頭がいっぱいになる。

< 128 / 489 >

この作品をシェア

pagetop