世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 誰もが芸能人かと見紛うほどの存在感を持った男が誰なのか、気にしている。

 その中には知り合いの姿もちらほらあった。会社では旧姓のまま働いているし、普段飲み会にもまともに参加しない私が、いったいどこの誰と待ち合わせているんだと思っていそうだ。

「場所を変えるか」

「待ってください。そもそもどうしてここに?」

「門限が二十一時だと言っていただろう。夜遊びを教えてやる」

「えっ? あ、ちょっと……!」

 先を歩きだした蓮司さんを追いかける際、少しうつむいてしまった。

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