世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 テーブルに置いていたスマホの画面がぱっとついたのが見えて、なんだろうと確認する。

【結婚してひと月過ぎたけど、連絡のひとつもないの?】

 そんな文字が目に入った瞬間、ぐっと胸が詰まるような気持ちになった。

 母からのメッセージだ。苦いものが込み上げるのを感じつつ、返事をする。

【なかなか身の回りが落ち着かなくて、ごめんなさい】

【ちゃんとうちから嫁いだ人間として、恥ずかしくない生活を送っているんでしょうね】

【お母さんたちに恥じるような生活はしてないよ】

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