世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 長いまつ毛が楽しげに揺らめいたのがわかった。

 きっと他人には見せないいたずらっぽい瞳の光が、私の心をこれでもかというほど惹きつけて誘惑する。

「あなたがそんなに意地悪な人だなんて知りませんでした」

「俺ほど、君に優しい男はこの世に存在しない」

「それは嘘ですよね?」

「真実だ。……俺が世間でどう噂されているか、知っているだろう?」

 たしかに、と一瞬でも思ってしまったことが悔しい。

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