世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「次の休みと言っていたので、土曜日には……」

「そうか。空けておく」

「えっ、蓮司さんも来るんですか?」

「報告が必要なら、夫もいたほうが話が早いこともあるだろう。それに……」

 なにか言いかけると、ふいっと蓮司さんは私に背を向けた。

「そんな顔をした人間を、気乗りしない場にひとりで送り込むつもりはない」

 え、と自分の頬に手を当てるものの、鏡がなければ自分がどんな顔をしているかわからない。

「詳細は夜に。行ってくる」

「は、はい。行ってらっしゃい」

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