世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 玄関を出ていく後ろ姿を見送ってから、少しその場に立ち尽くした。

 もしかして気を使ってくれた? 私が以前、両親にされて嫌だったことを話したから? だけど彼は嘘だと思っているんじゃなかったのか。信じることにした?

 私がここで考えたところで、別に答えは出てこない。

 ひとまず母親に蓮司さんも同行する旨を告げ、気持ちを切り替えて私も出社することにした。



 あっという間に迎えた土曜日。

 蓮司さんが運転する車で、海沿いの道を行く。

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