世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「蓮司さんだって食べにくいでしょう? いいんですか、あーんなんて子どもっぽいことをされても」

 やられてばかりじゃないんだぞ、という気持ちを込めて言ってみるけれど。

「口移しなら関係ない」

「し、しませんからね」

 あっさりやり返されてうつむく。

 指先から伝わる蓮司さんの体温が、私の熱と混ざり合って静かに高まっていった。

 からかわれながら――彼は『かわいがっている』と言う――ふたりきりの時間と会話を楽しんでいると、やがてコース料理が運ばれてきた。

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