買われた花嫁
 洗練されていながら、どこか野性的な雰囲気があるのも不思議である。それはたぶん、前者が後天的に身に着けたもので、後者が彼本来の気質に近しいからだ。

 あまりじろじろ見ては不躾だとわかっているのに、自然と目が向く。

 それを当人に気づかれないよう、意識を無理矢理デセールに集中させた。

 素敵なディナーの最後のひと品を飾るのは、『バラとシャンパーニュのグラニテ』だ。

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