世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「君の目に映る世界は、俺が見ているものよりずっと美しいんだろう」

「そうでしょうか」

 なにげなく足を進め、蓮司さんの真横に立つ。

「身長差がある分、多少の違いはあると思いますが、並んで見る景色は同じだと思いますよ」

「俺は今、フランスだろうと東京だろうと、夜景は夜景で変わり映えしないと思っているところだ」

「私も似たようなものですよ。どっちも同じくらいきれいです」

 自分が蓮司さんに寄り添うような言葉を発したのが意外だった。

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