世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「気にしないでください。私の心の問題なんです。大丈夫だとわかっていても、どうしても……。これが当たり前だと言い聞かされてきたので、なんというか……ルールを破ると自分に価値がなくなってしまうんじゃないか、というような気がして」

「……そうか」

 短く言ってから、蓮司さんは自分のスマホを取り出した。

「今すぐタクシーを飛ばせば二十二時までにはホテルに着く。多少寝る時間は遅れるが、外で過ごすことになるよりは君の心も軽くなるだろう」

 どうやら最速でホテルに戻る方法を調べてくれたようだ。

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