世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「私を楽しませなくたって、ちゃんと務めは果たします。あなたの仕事がうまくいくようにしますし、以前は失敗したけど妻の役目だって……」

「なにもしなくていい。ただ、俺がそうしてみたくなっただけだ」

 なんの打算もなく、純粋に私を自由にしようとしているというのか。

 ますますわからなくなったけれど、最低な人だと思っていた前提がある分、想像もしていなかった言葉に胸の奥が震えた。

「俺もこの数日間楽しんだということなんだろう」

「旅行を……?」

「君と過ごす時間を」

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