世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 先日から彼を見るとなんだかおかしな胸の高鳴りを覚える私にも、しっかり影響がある。人を惑わす悪魔がいるとしたら、きっとこんなふうに誰から見ても魅力的なのだろうとひそかに思った。

「あ、いえ……その……」

 私がいつも眠る時間だと信じてくれたから言ってくれたのだろうが、今はすぐにおやすみなさいを言う気になれない。

 そもそも私を〝二十二時の呪縛〟から解き放ったのはほかでもない蓮司さんだ。

 代わりに、ずっと気になっていた疑問を口にしてみた。

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