世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「そっ、そういうわけでは……! あ、ええと、したくないと言いたいわけでもなくて……このままではいけないのかなって思ってしまうんです。母の言っていた後継ぎ云々ではなく、仮にも夫婦として……その……」

 自分でもいっぱいいっぱいになってしまって、支離滅裂になる。

 蓮司さんは新聞をベッドサイドのテーブルに置くと、立ち尽くしたままの私に向かって手を差し出した。

「嫌だと思ったらやめる」

 艶やかな声に導かれ、自分でもわけがわからないままふらふらとベッドに乗った。

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